結婚式の金額はなぜあがる??
結婚式の費用は、なぜいとも簡単にはね上がってしまうのでしょうか。
かく言う私も、打ち合わせ専属のプランナーでありながら自身の結婚式は想定金額よりも上振れてしまいました。
ここでは、結婚式費用はなぜあがるのかという理由を私なりに解説し
これから結婚式を考えている方に知って得をする情報をお届けしたいと思います。
結婚式費用が上がる理由
- 結婚式の全貌を知らない
- 契約時は最低限の内容の見積もり提示
- 『一生に一度』の魔法の言葉
- 結婚式は新郎新婦だけのものではない
『結婚式の全貌を知らない』
皆様ご存じの通り、結婚式は頻繁に主催者になるものではありません。
多くの方が自分の人生最大のイベントが結婚式ではないでしょうか。
自分達の為に、何十人、中には百人を超える人々が一同に集まるイベントの準備は、お仕事などで携わっていない限りありえないことだと思います。
何を言いたいかといいますと、そんなたくさんの人数が集まるの結婚式というイベントでは
何が必要で、どんなアイテムの種類があって、一日どのように流れていくのかということを事前に知って式場選びから準備を始める人は少ないということです。
結婚式の準備を始めていくと、こんなものもいるのか!というアイテムが様々出てきます。
なぜなら、結婚式では自分たちの衣装、料理や飲み物、会場の装飾、写真撮影、
挙式について、ゲストや両親への贈り物、会場レイアウト、披露宴の進行、会場BGMや司会といった
様々な知識が必要になってくるからです。
それらを把握していなければ、初めから完璧な結婚式費用の試算をすることが不可能だということです。
『契約時は最低限の内容の見積もり提示 』
こちらは、結婚式場サイドのお話になりますが見積もりはできる限り最小限に作って提示することがセオリーです。
中には、現実的な見積もりを提示してくれる所もありますが
やはり、同じくらい素敵な所があったら誰だって予算は少ない所で結婚式をしたいもの。
それに見積もりが小さい方が新郎新婦の予算に近づけるように割引する際も金額を小さくできます。
小さな割引金額、もしくは割引なしで契約数をたくさん取る、これが結婚式場の営業マンのお仕事です。
ここで記載したいのは、そのお仕事を批難しているわけではありません。
人との出会いで始まるストーリーもありますし、結婚式に携わるスタッフはホスピタリティがあり、
新郎新婦の幸せを願う人が多いことは事実です。
車でも、新居の購入でもそうですが、案内の仕方やその方の人柄はあれど
そういったものだという前提があるのとないのとでは見え方が変わってきます。
先ほど記載したように結婚式でどんなものがいるのか
細かい所まで知っている新郎新婦は少ないという前提と
どんな披露宴にしたいのか最初の段階で具体的に話せる人は少ないことが具体的な見積もりにならない理由です。
主催者の本人たちが具体的なイメージがなければ、基本的な絶対必要な所を見積もりに掲載し
後は皆様のこだわりによって変わりますという案内になり見積もりは最小限になります。
『一生に一度』の魔法の言葉
こちらは、準備段階で多く出てくる言葉ではないでしょうか。
言葉選ばず申しますと
アイテムには、やはり豪華なものもあれば貧相なものもあります。
どちらにしようかなと迷った時は、一生に一度だから後悔しないようにと
魔法の言葉がいろんな所から出てきます。
アイテムを紹介してくれるスタッフから、自分の両親から、パートナーや友人から
お祝い事で一生に一度なんだからと言われて予定よりランクの高いものを選んでしまったという方は多いのではないでしょうか。
もちろん、最良の日の思い出があそこは思い通りにしておけば良かったと後悔することのないように思いきることも大切だと思います。
しかし、全てのものが二人にとって何年後かに
詳細に思い出せるほど大切なアイテムかといわれるといかがでしょうか?
今一度、冷静に見つめなおして見ることも大切だと思います。
『結婚式は新郎新婦だけのものではない 』
こちらは、意外な落とし穴だと思います。
自分たちは派手な披露宴を望んでいなかったり、すでに料理のランクを決めていたとしても
前提が簡単に覆ることがあります。
結婚式は、二人の結婚をお祝する場ではあるのですが両家が結婚を発表する場でもあります。
放任主義のご両親や親戚の方もおりますが、提供のお料理のランクやレイアウトなどに
口を挟まれることは往々にしてあることです。
それも、結婚式目前で変更になってしまうことも…
予想外の出費に繋がることもあるので余裕をもった段階でご両親には報告をしておきましょう。
結婚式費用をおさえるコツ
- 契約前に具体的な内容の見積もりを作成してもらう
- 予算をはっきり伝える
- 家族と結婚式の具体的な話を済ませておくこと
契約前に具体的な内容の見積もりを作成してもらう
前項を踏まえ、結婚式場見学に行く前に二人でどんな結婚式がしたいのか話し合いましょう。
どのくらい人を呼びたいのか、結婚式でやりたいこと、各アイテムをどれくらいのランクにしたいのか、すべての知識をつけて見学を行くのは不可能でも、二人のイメージがしっかりしていれば
会場を見た際に広いのか狭いのかアイテムを見た際に貧相なのか高価なのか
見積もりを説明された際でも具体的なイメージができるはずです。
おすすめは、最初にまったく希望のない会場へ見学に行くことです。
理由は、ほとんどの会場に即決特典という当日に契約してくれれば割引しますよという特典があります。
本命の会場に行って気に入ったものの結婚式の見積もりを初めて見た際にちんぷんかんぷんですと、
最小の見積もりに最小の割引で契約を結ぶことになります。
契約後、割引をしてもらえることはないと考えないといけません。
契約済みの方に値引きをするメリットが式場に一切ないからです。
事前に、結婚式の見積もりとはどんな項目があるのか金額の相場をつかんでおくことで具体的な見積もりをお願いできます。
最初の会場では、見積もりは可能な限り追加がないような見積もりをお任せで作成してくださいとお願いしましょう。
恐らく嫌がられます…笑
しかし、知識をつけるには大切なことですし、そのように作成してもらっても追加するアイテムは出てくると考える必要があるので
予算はその見積もりから余裕がもてるものであるのが大切です。
予算をはっきり伝える
結婚式はけっして安くない買い物だと思います。
前項でお伝えしたように、見積もりは最終的に上がっていくもの。
予算は、はっきり伝えましょう。
伝える事で予算が合わない場合、割引が投入される可能性が高まります。
また、その際に伝える金額は7~8割の金額を伝える方が良いでしょう。
そして、ご祝儀や親御さんの援助を充てにしないことです。
この人数であれば、ご祝儀がこのくらいの予想になるので実費は予算内ですね!
というのは、予算が合わない方に提案する常套手段ですが
確定していない金額を最初から盛り込むのは宜しくありません。
実際に、新郎新婦の年齢が若く、ゲストのご祝儀が極端に少なかった。
予想よりゲストが集まらなかった、親族が多く友人のご祝儀金額で計算しており
数字が合わなかった、遠方ゲストが多くホテル代、交通費を用意していたら
予定の金額に満たなかったという方を今まで見てきました。
きちんと自分たちで用意できる予算で、見積もりや内容を提案してもらうことが大切です。
家族との結婚式の具体的な話を済ませておくこと
結婚式を済ませた私も、当初自分が思い描いていた結婚式から色々変更になっています。
結婚式は両家のお披露目の場でもありますので、
二人の意見だけでなかなか進められないものです。
お日柄は、仏滅は駄目だ、招待ゲストは親戚のあそこまで呼ばないと、
お色直しは、家にある色打掛を必ず来てほしいなど。
新郎新婦はもちろん、その家族も結婚式に対して憧れや希望があるものです。
式場を契約してから大きく内容がかわってしまっては
解約料金が発生したり、そもそもの自分達の理想をかけ離れており
すり合わせが必要なこともあります。
自分たちで、進めていこうと思うけど
ここだけは押さえて欲しい所はあるかな?と確認しておくことが大切です。
そういった機会を設けることで、親御さんも嬉しいと思いますし
家族にとって理想とする一日を作るきっかけになるのではないでしょうか。
今回は、結婚式最大の謎、なぜ見積もりは上がるのかという
テーマに進めてみましたがいかがでしたでしょうか?
深堀したい所も多々ありましたが、私なりに解説させていただきました。
やはり、予算を超えて予算で頭を抱えてしまっては
楽しいはずの準備期間が苛まれてしまいます。
少しでもお役に立ちましたら幸いです。